株式会社大庄が11月16日に笹塚にオープンした「三四味屋」にご招待いただき、行ってまいりました。豊洲市場の老舗仲卸「米川水産」から直送された旬の魚をこれでもか!といただけるこのお店は、半住宅街にあるとは思えない老舗感で魚介をいただけますよ。早速ご紹介します。
魚のメニューがいっぱい!
▼お店中央の黒板だったり
▼テーブルに置かれているメニューには、魚介がたくさん!
特に紙のメニューのほうに書いてある
・かわはぎ肝醤油
・本まぐろカマトロ焼き
・穴子一夜干し
あたりは
印刷物に出ていちゃいけないメニュー
でしょ。こんなん「今日はいいものが入ったからさあ」って耳打ちしてもらって食べるレベルです。やばい。
あと、お浸しを「おしたし」としているのが江戸っ子でやばい。
さっそく注文した
これはたまらん!というので早速いろいろ注文しました!すべて、きらきらと輝くような食材でしたよ!
▼三四味屋のポテトサラダ(480円 税込・以下同)
居酒屋の実力を簡単に測るにはポテサラを頼むのが一番だと、割と信じています。
ポテサラの上に塩味としてたくあんが載ったこれは合格!
▼ネギトロ梅水晶海苔巻き(580円)
最近は梅水晶にネギトロを組み合わせて出すお店をちらほら見かけます。ただの梅水晶はコリッとした梅ですが、ここにネギトロが加わることで、鶏で言えば軟骨入りのつくねのような歯触りをまぐろで味わえるように。これ考えた人は天才だ。
▼ブルース・リー盛り(650円)
ナンの略かと思ったら、青魚三種で「ブルー・スリー」⇒「ブルース・リー」だそうな。
アジ・ニシン・イワシの刺し身で、肝と卵も付いていました。三四味屋は大庄グループのお店ですが店内にキッチンがあり、できあいのものではなく、そこで捌かれたものが出てきます。肝や卵も、そうやって用意されているからこそ、なんだと思います。
DHAたくさん摂ったので利口になりました。
▼かわはぎ肝醤油(980円)
普通に居酒屋に行ってたらなかなか出会わない、かわはぎ肝醤油。醬油に肝を溶いて食べる刺し身は極上です。
これが普通に食べられるとあって心の中でガッツポーズでした。この日はブロガー4人+大庄グループの広報さん1人の計5人パーティー。今度は1人で来て独占してやるっ。
▼白子ポン酢(680円)
三四味屋の白子ポン酢はちょっと珍しい。鍋に入って、火をかけて提供されるのです。
グツグツ煮るほど熱するわけでもないのですが、湯通しした感の白子になってクリーミーさが増した気がしました。
冷たくない白子ポン酢、うまいですよ。試してみてください。
▼天然!!ぶりのトロカツ(580円)
ぶりのトロが、トロなんですよ。脂をしっかり閉じ込めてカツにしてくれているので、サクッとした衣の内側から「ジュワー」が広がってくるの。なにこれ美味しくない?ブリは刺し身も煮物も焼きもうまいけど、カツもうまいというオトナの扉を開きました。
▼まぐろ 竜田揚げ(480円)
まぐろの血合いは、最近は「茜身(あかねみ)」と呼ぶ所が増えています。ちょっとクセがあるけれど美味しい部分ですよ。そこも使った竜田揚げは、これまた血合いの旨さが上手にウェルダン的な衣に包まれて、あの香りが昇華しています。うめえ。
▼貝出汁風呂鍋(1,500円)
この日最も気に入ったものの一つが、貝出汁風呂鍋(1,500円)でした。白貝・蛤・浅利を使った贅沢鍋です。
当然、予想はできていると思うけれど、三種類の貝から出たブレンド出汁は言葉にならない旨さです。これでうどん食べたいし、これでラーメン食べたいし、これで出汁茶漬けを食べたい。あらゆる炭水化物に合わせてハズレなしの出汁でした。これも一人できたら、後からライス頼んでぶち込んでますね。
▼このわた(880円)
怒涛の攻撃が続いたので、この辺りで箸休めてきにこのわた(880円)を。濃厚なこのわたの苦みとコクが、うずらの卵やなめらかな大根おろしと合わさることで気持ちをクールダウンさせてくれます。そしてお酒をなめたくなります。
▼穴子一夜干し(780円)
穴子といえばたれをつけて焼く、白焼きにするのが普通かなと思いますが、一夜干しはあまり見ません。白焼き的にいただけるので、これも穴子の脂を愉しみつつさらっと行けちゃうやつですね。
▼太刀魚天ぷら(650円)
店長さん自らお持ちいただいた太刀魚の天ぷら、見てくださいよこの長さ。丸々一匹で650円はお得じゃないっすかね。
白身のあの味わいも美味しくて、満足度高いメニューですよ。
▼ゲンゲの天ぷら(580円)
ゲンゲはけっこう深海魚です。これは脂身というか、コラーゲンというか、とにかくトゥルトゥルなものがたくさん入った魚で、ぶりのトロカツとはまた違った形で、サクとトゥルが止まらない一品でした。豚肉で言えばピートロ好きな人、絶対好きだな。
▼あんきも(650円)
居酒屋の定番・あんきももおいしいの。ここで作られている美味しさって別格で、紅葉おろし、ネギ、階層、柑橘の皮と、薬味をしっかりつけてくれているところがていねいでしょ。
▼カッパの涙(400円)
この日初めて食べた、魚介でないものはカッパの涙でした。キュウリのワサビ巻きです。僕は辛いものが好きですが、唐辛子系だけでなくワサビの辛いのも大好き。ツンとくる感じを愉しんでいただきました。周りの人はみんな辛い辛い言ってたので、たぶん、普通の人が食べたら涙が出るんだと思います。
▼名物 ぶり大根煮(600円)
ぶり大根も三四味屋にかかれば極上の一品に。当然、大根にはあのぶりのうまみがたっぷりとしみこんでいます。ぶりも柔らかく、それでいて容易に崩れない絶妙の食感をもたらしてくれ、よくある一品の枠を超えたごちそうでした。
▼仲買人イチオシ!アジフライ(680円)
僕は結構アジフライが好きで、海の近くに外出する度に現地でアジフライを食べています。これがどこのアジかは聞き忘れてしまいましたが、ふわっとした厚みからアジらしさが良く出ていて、満足満足。衣はしっかりと揚げてくれている感じで、こういう方がこゆい味とは合うのかもしれないなと気づかされました。
▼海苔のせごはん(とろたく・すじこ=300円、まぐろ=350円)
なんというか、三四味屋的「おにぎらず」とでも申しましょうか。下ごしらえ済みの手巻き寿司と言いましょうか。ご飯と具に海苔が敷かれていて、巻いて食べるわけです。
この「自分で巻く」一手間が美味しさを倍増させていると思いますよ。手前のまぐろは赤シャリ、奥のすじこは普通のご飯でした。ネタに合わせてご飯を変える芸の細かさは大衆的な居酒屋さんとは思えません。
▼あら汁(380円)
これも、この日驚愕したものの一つです。もう、あらの出汁がこれまた良く出ていて。噂によるとこのあら汁がランチ時に食べられるんだとか……。これは昼に行きたいやつ!
さすがにこれだけ出てくれば、5人で食べてもおなかいっぱい!ごちそうさまでした!!
大庄グループの強みを活かした三四味屋
大庄グループは豊洲にグループ会社でもある卸業者を持ち、流通ネットワークも持っています。そして、セントラルキッチンでなく、各店舗の厨房で調理してくれるのがポイント。板前さんを自社で育てているくらいですからね。
だから、良い魚を買い付けて、良い状態で各店舗に届け、捌きたての魚をコスパよくいただけるのが大庄グループの良いところなんですよ。
三四味屋は昔あったらしいのですが、一時期なくなり、この笹塚店が復活の一号店らしいんです。魚介が美味しい大庄グループの中でも、とりわけ魚介にフォーカスを当てた三四味屋は、魚好きなら大満足すること間違いなしのお店だと思いますよ。
笹塚駅を降りて徒歩1分。新宿駅から京王線にのったら10分かからずに到着できます。歩いて新宿三丁目に行ったりするより、うんと早いですよ。
今度はランチを食べに行ってみようかな。ほんと美味しかった。ごちそう様でした!
新店舗の豊洲の鮮魚 大衆酒場『三四味屋』笹塚店 お店情報
お店は「笹塚ボウル」の入っているビルの2階、といえば分かりやすいですかね。調べるのも簡単だと思います。
カウンター席もテーブル席もあるので、ちょい飲み用途もOKだし、親しい人との会合で使うのもOK。料金の手頃さもあって、使い勝手の良いお店だと思います。
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