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岐阜のソウルフード 冷やしたぬきそばを聖地「更科」で食べてきた。おあげが美味い #岐阜旅

2023-10-09

旅先では、その土地のソウルフードを探して食べたくなるもの。できればネット上のだれだかわからない人がインプレッション目的で宣伝している食事よりも、地元の人の心に響いている食事にありつきたいものです。そんな岐阜のソウルフード「冷やしたぬきそば」に出会い、本場の店「更科」を訪れることができました。

岐阜への出張旅行の最終日は完全OFFで、金華山(戦国時代好きの人には稲葉山城・岐阜城といったほうが通りが良いか)に登るなどして、観光を楽しんでいました。
あとちょっとだけ楽しんでから名古屋に移り新幹線に乗ろうか、というタイミングで駅前の飲食店街をうろうろしていたら、昼酒を楽しめそうな店を発見。そこに「岐阜のソウルフード・冷やしたぬき蕎麦」的な掲示を見つけたんです。

居酒屋おくちゃん で冷やしたぬき蕎麦を知る


冷やしたぬき蕎麦の存在を知ったのは居酒屋おくちゃん。九州料理を楽しめるお店らしいんですが、あのポスターにやられてしまいました。「〆に冷やしたぬき」を堪能するために、適当に食べて飲みますか、と立ち寄ってみることに。


ジョッキのビールを頼んで……


紅しょうがのつまみ天(418円 税込 以下同)はお代わりしたくなるほど美味しかったです。


九州料理のお店ということで、このお店いわく「岐阜ではここでしか提供していない」というぐる皮(とり皮・275円)もいただきました。

良い感じにおなかが満たされたところで、いよいよ冷やしたぬきそば(並 935円)を注文します。


ほうほう。蕎麦の底に少量のめんつゆがあり、上に乗るのは長ネギ、天かす、とろろこんぶに……おあげ!?
めんつゆは出汁も効きつつ、わりとしょっぱめな濃度でした。そこに合わさるおあげが、なんとも甘みの強い甘辛さを持つものだったんですよね。

水で薄めためんつゆを多めにいれるのではなく、濃いめのめんつゆを少量でいただく冷やしたぬき蕎麦。薬味に余計な水分が来ない分、ネギや天かすの歯触りやとろろこんぶの香りがダイレクトに伝わってきます。そこに加わる甘辛おあげのインパクトが強力です。東京でたべる「冷やしきつね蕎麦」のおあげよりも、確実に甘い寄りの甘辛なんじゃないかなと思いました。

食べながら店員さんに、冷やしたぬき蕎麦の由来やら人気ぶりなどを聞いてみましたが、若い店員さんはいまいちご存じない様子。

そのときです。僕の席の2こ隣にいたお客さんが冷やしたぬき蕎麦について教えてくれたのです。その方は奥さんが岐阜出身らしく、

  • 「更科」という創業100年以上の蕎麦屋さんが発祥の地
  • 蕎麦にネギ・天かす・おあげの構成が基本
  • いつも混んでる
  • 奥さんも大好き
  • このお店から徒歩でも30分ほど、バスを使っても行ける

といったことを教えていただきました。今、冷やしたぬきを食べたばかりではありますが、発祥の地があるということで行かないわけにはいきません。早速行ってみることにしましたよ。

なお、居酒屋おくちゃんは岐阜駅からとても近いところで冷やしたぬき蕎麦を食べられます。時間がないけれど食べてみたいという方はこちらをオススメしますよ。

更科の冷やしたぬき蕎麦はやみつきになる味だった


そんなこんなでやってきた更科さん。入ってみると、小上がりとテーブル席が組み合わさった構成で、20~30人くらいは入れそうな広さでした。営業時間は19時で終了、僕が訪れたのは土曜日で夕食ピーク前の16時半くらいだったのですが、それでも8割ほどのお客さんが入っていました。


お客さん多くて店内の撮影はできませんでしたが、壁のお品書きは雰囲気があります。


僕の座ったテーブル席は対面側をを仕切りで区切り、カウンターふうに食べられるようになっていました。やかんのお茶がいい感じです。


メニューです。一番人気は冷やしたぬき蕎麦(並 680円)で、定番メニューはみそにこみうどん(並 840円)だそうで。もちろんぼくは冷やしたぬき蕎麦の並を注文しました。


ほうほう、これが。居酒屋さんでたべたものよりも蕎麦の量が多いように感じました。具材はネギ・天かす・おあげです。やっぱりめんつゆは少量の濃いものが入っている模様。かつおの香りがしっかり出ています。


リフトしてみると、濃厚なつゆが絡んでいるのが分かります。甘辛寄りではありますが、まあまあ辛めな濃いつゆでした。蕎麦も

あげと天かすを一緒にたべたい、というお客さんのリクエストで始まった、この店独自の冷やしたぬき蕎麦。おあげは、やはり濃厚な甘辛な味つけがされていて、蕎麦と良くマッチします。もっともっと食べたい、と思うおあげでした。

蕎麦は小麦が少し多めらしく、麺はしっかりしていました。

さっき居酒屋でしっかり食べたのに、つるつると入ってしまいました。正面に座られた母娘連れの方に聞いてみたら、

  • よく訪れる
  • 男性は大盛りを頼むことが多い
  • やっぱり冷やしたぬき蕎麦が好き

ということでした。


ポットに入った蕎麦湯を最後に入れて、完食。ごちそう様でした。シンプルなのに独自感があって、近所の方にも愛されているのがよく分かるお店でしたよ。

愛される料理には理由がある。また来たい

お店のひとに聞いてみると、おあげ(1枚30円)を追加で頼むお客さんが多いとのこと。次回来たなら、大盛り(780円)を注文した上で、おあげや天かす(1杯30円)も追加して頼んでみたいなあ。

あとで調べると、冷やしたぬき蕎麦を提供するお店は岐阜にたくさんあるそうです。さらに食べ比べてみるのも、楽しいかも。

岐阜市でランチを楽しむならうどん・そばのお店「更科」

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